Google Duet AIとはーGoogleWorkspaceとGoogleCloudに搭載された生成AIの概要を解説!

2023.09.29

Google Duet AIとはーGoogleWorkspaceとGoogleCloudに搭載された生成AIの概要を解説!

2023年5月、Googleはグループウェアサービス「Google Workspace」と開発プラットフォーム「Google Cloud」に生成AI技術を搭載した「Google Duet AI」を発表しました。

現在(23年9月)はプレビュー版のウェイトリストに登録すれば利用できる段階であり、早くも開発プロセスの加速につながったとして高評価を得ています。

このページでは、Google Duet AIの概要とWorkspace・Cloudそれぞれのサービスに搭載されたことで実現することについて解説します。

Google Duet AIとは

Google Duet AIとは

まずは、Google Duet AIの概要について解説します。

Google Duet AIとはー2つの機能

Google Duet AIは、Googleが提供するGoogle WorkspaceとGoogle Cloudに生成AI技術を搭載した機能を言います。

Google Workspaceは、GmailやGoogleドライブ、Googleスプレッドシート、Googleドキュメント、そしてGoogle Meetなど様々なツールをパッケージ形式で提供するクラウドサービスです。

Duet AIをWorkspaceに搭載することで、ユーザーが執筆作業やデータ管理、チームとの情報共有に必要な準備に費やす時間を大幅に削減し、業務効率を向上させます。

そしてGoogle Cloudは、開発者がアプリケーションを開発するのに必要なサービス群をクラウド上で提供するものです。

Duet AIを搭載することで開発環境の構築や整備、コーディング、そして運用管理に関わる業務を効率化し、IT人材不足の解消にもつながります。

Google Duet AIが目指すもの

Googleは、2018年6月に発表している「Google と AI : 私たちの基本理念」にてAIを「学習し適応するコンピュータプログラム」として7つの基本指針を掲げ、AI技術の開発を続けています。

Duet AIは、ユーザーのITスキルレベルを問わず業務や開発に携われるようにサポートを行い、開発ライフサイクルを統合的に効率化させることができます。それにより、ユーザーはより有意義な開発業務に集中することができ、結果的に企業利益の向上や顧客満足度向上につながると言えるでしょう。

Duet AI for Google Workspaceの機能

Duet AI for Google Workspaceの機能

Duet AIは、Google Workspaceにおいて次のような役割があります。

Duet AIの機能1:GmailやGoogleドキュメントにて文章作成

Duet AIは、「Help me write」という機能によりGmailやGoogleドキュメントにおける文章作成をサポートします。

例えば、Googleドキュメントにて顧客向けのマニュアルや職務経歴書のトピックのほか、メールの文面などを提案します。

また、既存の文章の校正や改善のほか、顧客との過去のメールのやりとりの内容を踏まえた返信内容の作成も可能です。

そして、「フォーマルな文書だから、もっと丁寧な表現にして」といった要望や「この顧客の好みはこっち」などとユーザーに合わせてパーソナライズさせていくことができます。

さらに、メモやドキュメントをスマホからアップデートし「@」マークを付けてメンバーに共有もできるため、フィードバックを得て改善させていくというサイクルの迅速化につながります。

Duet AIの機能2:Googleスライド内でオリジナル画像の作成

「Help me visualize」という機能をGoogleスライドに組み込むと、指定したプロンプトに基づいてプレゼンテーション用の画像やスライドを作成してくれます。

例えば、ユーザーはGoogleドライブにある膨大なファイルから特定の資料を選び、顧客にサービスについてのプレゼンを行いたい場合、Duet AIに「○○に関する資料を探し出して顧客に提案するサービスのイメージをまとめて」と要求ができ、スライド作成が容易になります。

Duet AIの機能3:Googleスプレッドシートでテンプレートの作成

Googleスプレッドシートで膨大なデータをわかりやすく管理する場合は、その整理にかなりのリソースが必要になります。

Duet AIの「Help me organize」は、プロジェクトの予算やタスク、そしてスケジュールなどを効率的に管理できるようにテンプレートを作成する機能です。

ユーザーは必要に応じて関連情報の追加やステータスの更新などの項目を追加することもでき、使いやすい仕様に最適化できます。

Duet AIの機能4:Google Meetでビデオ会議の質を向上

Google Meetでビデオ会議を行う際には、次のような機能を活用できます。

・背景画像の自動作成

「AI generated backgrounds for Google Meet」は、ニーズに合わせてオリジナルの背景画像を作成することができます。

例えば、社内会議で特定の従業員を表彰する場合に、その従業員の業績や特徴を示す画像を自動で生成します。また、顧客の業界や市場を反映させた背景を生成し、演出をパーソナライズさせることも可能です。

・画質・音質の自動調整

Duet AIを搭載した「Studio look」を使うと、画面の明るさやノイズ、ピントを自動調整するだけでなく音声も調整するため、周囲が騒がしい環境であっても惑わされずに済みます。

・リアルタイム翻訳

Duet AIはリアルタイム翻訳に対応するため、英語だけでなく日本語やフランス語、中国語など異なる言語利用者の間でも有意義な議論が可能になります。

・議事録の作成

会議に遅れて参加してきたメンバーがいる場合も、会議内容の要約や議事録機能を使えばスムーズに内容の共有が行えるため、会議を円滑に進められます。

Duet AI for Google Cloudの機能 

Duet AI for Google Cloudの機能 

Duet AIは、アプリやシステム開発に関わる多くの業務を簡素化し、開発者がクリエイティブな業務に専念できるようにサポートします。

Duet AIの開発者向け機能1:コードアシスタンス

Duet AIは、関数やコードブロックの作成によってコーディングのアシストを行ったり、既存のコードの脆弱性やエラーを発見し、修正案を掲示したりすることで実装業務を効率化します。

対応するIDEは、Cloud ShellやCloud Code IDEのほか、拡張機能を介してVSCodeやJetBrains IDEなどがあり、対応言語にはGoやJava、Javascript、Python、SQLなどがあります。

また、Duet AIは「リファクタリング」という作業も効率化させることができます。
リファクタリングとは、システムの開発工程の迅速化や劣化防止のため、誰もが扱えるようにわかりやすくコードを整理したり、言語を変換したりする作業を言います。

リファクタリングを人力で行うには膨大なリソースがかかりますが、その作業もDuet AIで簡略化させることができます。

例えば、データベースを扱うレイヤーの言語をC++からGoに変換し、エンジンをMySQLからCloud SQLに変更する場合、人力で行うには担当者がCloud SQLについて知識を習得してから手作業で言語の書き換えを行っていく必要があります。

Duet AIに「関数をGoに変換しCloud SQLを使用する」とプロンプトを示せば短時間でリファクタリングを行ってくれるため、担当者は最終チェックをするだけで済み、大幅な負担軽減につながります。

Duet AIの開発者向け機能2:チャットアシスタンス

チャットアシスタンスは、システム開発やクラウド技術に関する質問に対して回答を得られる機能です。

質問内容は、機能の使い方のほかプロジェクトの実装計画の提案などにも対応するため、ユーザーは時間をかけてドキュメントを探したり、適切なアーキテクチャを捻出したりする必要がありません。

そしてこのチャットアシスタント機能は、Googleの大規模言語モデルであるPaLM 2をベースにしたコード生成・補完の基盤モデル「Codey」を使用しています。

Codeyを自社に合わせて微調整したい場合は、「Vertex AI」のサポートを利用して最適化することができます。

Vertex AIとは、Google Cloudで機械学習のワークロードを構築するためのツールを統合したプラットフォームであり、今後もDuet AIと同様にユーザーに合わせて進化し続けるAI技術の一つと言えるでしょう。

Duet AIの開発者向け機能3:ノーコードでアプリ開発

「Duet AI for AppSheet」は、自然言語で開発したいアプリに関するプロンプトをチャットで示すと自動でアプリを構築できる機能です。

この機能により、IT部門でなくても自由にアプリ開発ができると同時に、エンジニアはより高度な製品開発に集中することができ、業務の迅速化と生産性向上が実現します。

Duet AIの開発者向け機能4:アプリ開発のライフサイクルをサポート

アプリ開発は、コーディングからソースの引用、テスト、APIの設計・公開、アプリケーションの移行、そしてモダナイズといったライフサイクルで進行します。

Duet AIは、ユーザーの開発環境やニーズの変化に合わせて柔軟に対応する「コンテキスト・アウェア」なコード生成を実現し、APIを活用したアプリ統合のフロー作成や説明も自動で行うため、ユーザーは開発に費やす時間を大幅に削減できます。

そして、アプリのデプロイからテスト、そして問題の把握とデバッグもDuet AIが自動で行うため、正確かつ迅速な運用管理が実現します。

Duet AIの開発者向け機能5:データの管理・分析 

ユーザーが膨大なデータを迅速かつ効率的に収集して分析する作業をサポートするのが「Duet AI in BigQuery」と「Duet AI in Looker」です。

BigQueryは、機械学習やビジネスインテリジェンスなどを利用してデータの管理・分析を行うフルマネージドのエンタープライズツールであり、Duet AIを搭載することでデータの分析・理解・使用の工程をスムーズに進められます。

また、Lookerはデータの視覚化と分析結果の出力をサポートする機能であり、Duet AIを搭載するとデータを迅速に可視化し、分析結果をプレゼンテーションで自動生成したり、テキスト形式のレポートとして要約したりすることができます。

Duet AIの開発者向け機能6:セキュリティ管理

Duet AIは、Google Cloudのセキュリティサービスである「Security Command Center」や「Chronicle Security Operations」、そして代表的な米セキュリティ企業Mandiantが提供する「Mandiant Threat Intelligence」に統合されています。

そのため、システムへの脅威や問題を迅速に検出し、修復に必要な手順を提案できるので、セキュリティ対策も容易になります。

まとめ

Google Duet AIとはーGoogleWorkspaceとGoogleCloudに搭載された生成AIの概要を解説! まとめ

Google Duet AIについてまとめると、Googleが提供するGoogle WorkspaceとGoogle Cloudに生成AI技術を搭載した機能であると言えます。

Duet AIは、執筆作業やデータ管理、チームとの情報共有に必要な準備に費やす時間を大幅に削減するほか、開発環境の構築や整備、コーディング、そして運用管理に関わる業務を効率化します。

Duet AI for Google Workspaceには、次のような機能があります。

・GmailやGoogleドキュメントにて文章作成
・Googleスライド内でオリジナル画像の作成
・Googleスプレッドシートでテンプレートの作成
・Google Meetでビデオ会議の質を向上

そしてDuet AI for Google Cloudには、次のような開発者向けの機能があります。

・コードアシスタンス
・チャットアシスタンス
・ノーコードでアプリ開発
・アプリ開発のライフサイクルをサポート
・データの管理・分析
・セキュリティ管理

Googleは、AIを「学習し適応するコンピュータプログラム」とする基本指針のもとAI技術の開発を続けており、ユーザーのITスキルレベルを問わず業務や開発を効率化させ、多様なステークホルダーの満足度向上を目指しています。

ぜひ、自社ではDuet AIを活用してどのような業務を効率化できるか検討してみてください。

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