Googleの生成AI搭載のWeb統合開発環境「Project IDX」とは

2023.08.30

Googleの生成AI搭載のWeb統合開発環境「Project IDX」とは

米国時間の2023年8月8日、Googleはマルチプラットフォームに対応したAI搭載のWebベースの統合開発環境「Project IDX」を公開しました。

現時点(8月末)ではウェイティングリストを募集している段階ですが、利用者の多くは開発の効率化に役立つとして評価しています。

このページでは、Project IDXの概要と特長とGoogleの開発意図について解説します。

Project IDXとは

Project IDXとは

「Project IDX」とは、AIを搭載したWebブラウザから利用可能な統合開発環境(IDE)であり、モバイルアプリやWebサイトなどマルチプラットフォームに対応します。

クラウド上で複数のデバイスを同期することができ、AIによるコード生成や補完が可能なため、迅速に高品質な商品を開発できます。また、ユーザーのスキルに合わせてチュートリアルの提供も行うため、学習ツールとして活用できる点も特長です。

Project IDXの特長

Project IDXの特長

Project IDXには、次のような特長があります。

Project IDXの特長1:Webブラウザを備えるデバイスから利用できる

Project IDXは、Microsoftが提供するオープンソースのテキストエディタ「VSCode(Visual Studio Code)」上に構築され、Google CloudがホストするLinuxの仮想環境に設定されたワークスペースに接続しています。

そのため、iOSからAndroid、そしてデスクトップまでWebブラウザを備える全てのデバイスからアクセスでき、各ワークスペースからLinuxのVMインスタンスにある機能を利用できます。

Project IDXの特長2:多数の言語やフレームワークに対応

Project IDXには、近日公開予定のものも含めると多くのプログラミング言語やフレームワーク、そしてライブラリに対応しています。

例えば、Web開発に使われるプログラミング言語にはJavaScriptやDartが使われ、JavaScriptの人気フレームワークであるAngularやNext.jsのほか、ReactやSvelteといったライブラリが使用できます。

まだ、モバイルアプリ開発に使われるフレームワークFlutterや、Webアプリの開発だけでなくデータの処理・解析など多岐に対応する言語Go、そしてAI開発にも利用される言語Pythonなども使用可能になる予定です。

そして、Githubのオープンソースの拡張機能「Code OSS」に統合しておりGithubにある進行中のプロジェクトもインポートできるため、ユーザーは使い慣れたUIで開発を続けることができます。

今後は、アプリ開発に役立つ「Google App Engine」やコンテナ化されたアプリの運用に使用する「Google Kubernetes Engine」、そしてコンテナ実行環境の「Google Cloud Run」などにも対応し、ホスティングの選択肢も増えていくと予想できます。

また、他のIDEやエディタとの互換性も持たせる計画もあるとしており、ユーザーの選択肢を広めるべく、対応を進めています。

Project IDXの特長3:マルチプラットフォームのプレビュー機能を有する

Project IDXは、マルチプラットフォームのWebプレビュー機能を搭載するため、ユーザーの表示画面をプレビューして開発に役立てることができます。

今後は、iOSとAndroidそれぞれのシミュレーターも組み込む予定であり、モバイルアプリのプレビューも容易に表示できるようになります。

Project IDXの特長4:生成AIによる開発支援機能を搭載

Project IDXには、Googleの大規模AIモデル「PaLM 2」とPaLM 2上に構築されたコード基盤モデル「Codey」が搭載されています。

これにより、コーディングの提案やコード生成、そしてコードへのコメント追加やフォーマットの変更など、コーディングに関わるあらゆる支援を行います。今後は、チャット機能をさらに向上させ、画像生成や音声認識機能もサポートするとしています。

Project IDXの特長5:Firebase Hostingを統合しデプロイを簡素化

「Firebase Hosting」とは、GoogleのBaaS(Backend as a Service)、つまりバックエンドの実装機能を提供するサービスです。Firebase Hostingを利用することで、開発者はフロントエンドの開発に集中できるため、迅速に本番環境へのデプロイが実現します。

Project IDXは、Firebase Hostingを統合しているためデプロイから本稼働までの作業を簡素化かつ迅速化することができます。

Project IDXでGoogleが実現したいこととは

Project IDXでGoogleが実現したいこととは

Googleは「どこからでもどのデバイスでもローカル開発ができるべき」という信念のもと、Google CloudをはじめAngularやFlutterなどマルチプラットフォーム対応ツールの開発に取り組んできました。

Project IDXは、この信念をさらに実現に近づけるプロジェクトと言えます。

フルスタックでアプリ開発に携わる人の業務を支援するとともに、多くの開発者に利用されフィードバックを得ることで、改善を続けられるというメリットも期待しています。

開発者の支援目的でリリースされている生成AIには、他にGitHubの「Copilot X」や、Amazonの「Code Whisperer」などがありますが、両者はより専門性が高い特長があります。

例えば、Copilot Xもコーディングの支援やエラー修正などを行いますが、Web・モバイルアプリの開発には対応せず、クラウドサービスとも統合していません。

また、Code Whispererは、AWSと連携はするものの限られたプログラミング言語しかサポートしておらず、Web・モバイルアプリの開発には対応していません。

これらに対し、Project IDXは多様な開発環境に対応するツールとして、開発者体験(Developer Experience)向上を実現し得るとも言えます。

まとめ

Googleの生成AI搭載のWeb統合開発環境「Project IDX」とは まとめ

Project IDXについてまとめると、Googleが開発したAIを搭載したWebブラウザから利用可能な統合開発環境(IDE)であると言えます。

Project IDXは、主に次の特長があります。

・Project IDXの特長1:Webブラウザを備えるデバイスから利用できる
・Project IDXの特長2:多数の言語やフレームワークに対応
・Project IDXの特長3:マルチプラットフォームのプレビュー機能を有する
・Project IDXの特長4:生成AIによる開発支援機能を搭載
・Project IDXの特長5:Firebase Hostingを統合しデプロイを簡素化

Project IDXは、他社の生成AI搭載の開発支援ツールと比べても多くの言語や開発環境に対応するため、より多くのユーザーの開発者体験を向上する汎用性の高いツールとなるでしょう。

ぜひ、自社でもProject IDXを利用し、開発の効率化・迅速化に役立ててみてください。

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