ハイパーオートメーションとはーRPAとの違いと導入のポイント

2023.03.23

ハイパーオートメーションとはーRPAとの違いと導入のポイント

機械学習やAI技術と自動化ツールを組み合わせ、システム全体を自動化する「ハイパーオートメーション」。

米のリサーチ会社ガートナーの「戦略的テクノロジ・トレンド」には2020年から2022年まで3年連続でトレンド入りし、企業の成長には不可避な概念であるとして注目されています。

このページでは、ハイパーオートメーションの概要と他の関連技術との違い、導入メリット、そして効率的な活用法について解説します。

ハイパーオートメーションと関連用語

ハイパーオートメーションと関連用語

まずは、ハイパーオートメーションの概要と関連用語との違いについて解説します。

ハイパーオートメーションとは

ハイパーオートメーションとは、RPAなどの自動化ツールに機械学習やAI技術を組み合わせ、システム全体の自動化を目指すものです。

ガートナーの「アプリケーション・イノベーション&ビジネス・ソリューション サミット 2022」によると、ビジネス成長を加速させるにはハイパーオートメーション、トータル・エクスペリエンス、そしてコンポーザブル・アプリケーションの3つを重視すべきとしており、業界を問わず活用が進むと予想されます。

ハイパーオートメーションと関連用語との違い

ハイパーオートメーションは、RPAやオートメーションといった自動化技術をさらに進化させたものと言えます。

RPAとの違い

自動化技術として代表的な「RPA(Robotic Process Automation)」は、例えば伝票の入力やリストの作成、内容の転記といったPC上で行われる特定の構造化データを自動化することを指します。

一方でハイパーオートメーションは、例えば「伝票の入力作業を行い、そのデータから顧客リストを作成して購買傾向を分析し、結果をレポートとしてまとめる」といった一連の業務の自動化を実現します。

オートメーションとの違い

オートメーションは、機器が人の手を介さずに自動的に動作することを指し、プロセスごとに小規模で行われるものです。その業務範囲をシステム全体に広げ、機械学習やAI技術を組み合わせたものがハイパーオートメーションとなります。

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ハイパーオートメーションの仕組みと導入メリット

ハイパーオートメーションの仕組みと導入メリット

次に、ハイパーオートメーションの構造と導入するメリットについて解説します。

ハイパーオートメーションの仕組み

ハイパーオートメーションは、複数の統合管理システムとAIツール・機械学習などで構成されています。

ハイパーオートメーションを構成する複数の統合管理システム

ハイパーオートメーションは、RPAのような自動化ツールに加えて次のような統合管理システムが関連しています。

・ERP(Enterprise Resource Planning):企業の中核を担う基幹システムを統合するソリューション。人材、会計、商品管理などに関するデータを一元化する。
・SCM(Supply Chain Management):製品のサプライチェーン(原材料や部品の調達→生産→流通→販売)に伴う金銭や情報の流れを統合管理し、最適化を目指す。
・CRM(Customer Relationship Management):顧客の氏名や役職、部署といった顧客の情報を扱う統合管理システム。

その他、関連する用語に営業支援システムであるSFAなどもあります。

ハイパーオートメーションに必要なテクノロジー

ハイパーオートメーションは、他にもAIツールや機械学習など以下のテクノロジーを組み合わせて実現します。

・ディスカバリーツール:既存のプロセスや、タスクの実行メカニズムの機能性を把握し、自動化ツールを導入すべき工程を可視化する。
・AI・機械学習ツール:AIでは、文書データのデジタル化や自然言語処理、アプリ開発支援など意思決定を伴う作業の自動化を実現。また、機械学習はAIツールと併せて使い続けることで、精度と機能性を高めていく。
・最適化ツール:使用ツールのパフォーマンスを測定してKPIとの比較を行い、プロセスの最適化や継続的な改善を行う。

このように、ハイパーオートメーションは複数の統合管理ツールと先端技術を組み合わせることで、システム全体の自動化を実現します。

ハイパーオートメーションの導入メリット

ハイパーオートメーションを導入することで、様々なメリットがあります。

大幅な業務効率化と生産性の向上

システム全体を自動化することで、業務を迅速かつノーミスで24時間365日稼働させることが可能なため、人は創造的な仕事に専念できます。

また、ハイパーオートメーションはビッグデータの収集から分析にも対応するため、企業はその結果をもとにユーザーのインサイトを探り、高精度な予測を行うことができます。

非構造化データや自動化プロセス自体も自動化できる

ハイパーオートメーションはAI技術や機械学習ツールを搭載しているため、企画書や契約書、デザインデータや画像、動画、そして音声など様々な非構造化データを自動化することができます。

また、従来は自動化の対象範囲を人が特定していたため、範囲を誤った場合は導入に失敗するケースもありました。しかし、ハイパーオートメーションは自動化の工程を作成する作業自体を自動化できるため、効率的な運用が可能になります。

専門性の民主化 

ハイパーオートメーションは、単純作業だけでなく統計学に基づく分析やビッグデータの活用など、高度な業務にも対応します。そのため、高度な専門技術をもたない人材であってもIT技術を扱えるようになり、自身の創造性をビジネスに反映させることができるでしょう。

また、自動化によってIT人材不足の解消にもつながるというメリットもあります。

ハイパーオートメーションを効率的に活用するには

ハイパーオートメーションを効率的に活用するには

最後に、ハイパーオートメーション活用における注意点と効率的な活用法を解説します。

ハイパーオートメーションの注意点

ハイパーオートメーションの活用には、次のような注意点があります。

データの一元化やツール連携で頓挫する可能性がある

システム全体の自動化を進めるには、複数の部署のデータを連携させる必要があるため、サイロ化しているシステムがある場合には、連携作業がスムーズに進まない可能性があります。

また、新しいシステムの導入には多大なコストがかかるうえ、短期間で確かな利益を得られるとは限らないため、経営陣や従業員の理解がなければスムーズに進まない可能性もあります。

ソリューションの特定が難しい

自動化ツールには業務プロセスごとに様々なソリューションが提供されているため、どのようなツールを特定すればよいか迷うことがあります。

セキュリティリスクが増大する

ハイパーオートメーションは、ERPやSCMなど様々なシステムを連携させる仕組みのため、一部のシステムが攻撃を受けた場合は、他のデータにも悪影響を及ぼす可能性があります。

ハイパーオートメーションを効率的に活用するには

これらの注意点を踏まえ、効率的に活用するには次のように対策を練るとよいでしょう。

ROI(投資利益率)を明確に推測し、要件定義を念入りに行う

まずは、自社で達成したい目標や理想の組織体制を明確に定義し、それを実現するためのシステムのあり方を検討する必要があります。その後、ハイパーオートメーションを活用することで得られるROIがどのくらいあるかを明確に数値化すると、社内理解につながるでしょう。

ソリューションを徹底的に比較検討する

ハイパーオートメーションの推進には、基幹システムの統合管理を行うERPや顧客情報を扱うCRMなど様々な統合管理ツールを最適化する必要があります。

例えばERPには、経営に必要なシステムを全てカバーしているOracleやMicrosoftなどのパッケージ型ソリューションがある一方、Kintoneのような必要な業務システムを組み合わせるコンポーネント型ソリューションもあります。

自社に合ったソリューションを選ぶには、個々のツールを徹底的に調査し、比較検討する必要があります。業界の競合他社が導入しているツールを調査するのも有効でしょう。

AI技術を搭載したセキュリティツールで強固なセキュリティ対策を

セキュリティ対策をより強固にするには、セキュリティ対策に特化した「SOAR(Security Orchestration, Automation and Response)」が活用できます。

SOARはAI技術を搭載したセキュリティソリューションであり、人が作成した定義だけでなく、自己判断で不正アクセスや怪しいアカウントを特定しブロックすることができます。

既存のセキュリティソフトと併せてSOARの導入も検討すると、自動化ツールを安全に活用できるでしょう。

まとめ

ハイパーオートメーションとはーRPAとの違いと導入のポイント まとめ

ハイパーオートメーションについてまとめると、RPAなどの複数の自動化ツールに機械学習やAI技術を組み合わせて複数の業務を自動化させるソリューションを指します。

RPAやオートメーションよりも広範囲の業務において自動化を目指し、さらに機械学習やAI技術を搭載した自律的な自動化ソリューションとも言えます。

ハイパーオートメーションは、RPAのような自動化システムのほか、ERPやSCMのような統合管理システムやAI・機械学習ツールなどで構成されます。

そして、ハイパーオートメーションを導入することで、次のようなメリットが期待できます。

・業務の大幅な効率化と生産性の向上
・非構造化データや自動化プロセス自体の自動化
・専門性の民主化

ハイパーオートメーションを効率的に活用するには、ROI(投資利益率)を明確に推測し、要件定義を念入りに行うことやソリューションを徹底的に比較検討すること、そしてSOARなどを導入して強固なセキュリティ対策を行うことが有効です。

ぜひ、自社の経営目標を実現するためにどのようにハイパーオートメーションを活用できるのか考えてみてください。

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