「ChatGPT」に対抗する「Google Bard」とは?違いと特長を解説

2023.03.15

「ChatGPT」に対抗する「Google Bard」とは?違いと特長を解説

2023年2月、Googleは対話型AIサービス「Google Bard」を公開しました。その3か月前にリリースされた自然言語処理ツール「ChatGPT」と比較されることが多いサービスですが、両者はどのような違いがあるのでしょうか。

このページでは、Google Bardの特長と使用技術、そしてChatGPTとの違いについて解説します。

Google Bardとは

Google Bardとは

まずは、Google Bardの概要と使用技術について解説します。

Google Bardは開発者向けの対話型AI

Google Bardは、Web上にある全ての情報から幅広い知識を収集し、ユーザーの質問にチャットボットで回答する開発者向けの対話型AIサービスです。ChatGPTと同様に、人と会話しているような自然な文章で回答できる点が特長です。

現在はGoogle曰く少数の「信頼できるテスター」によってテストを行っている段階であり、今後の一般公開が待ち望まれています。

Google BardはLaMDAとMUMをベースに進化を続ける

Googleは、対話型AIのアプリケーション言語モデルであるLaMDAと、多言語理解力をもつMUMを使用し、Bardの対話能力向上を目指しています。

Transformer上に構築される「LaMDA」をベースにする

LaMDAとは、Googleが2021年に技術者向けカンファレンス「Google I/O」で発表した、対話型AIサービスの開発に用いられる言語モデルです。
大量のテキストデータをもとにして言語の意味理解や生成、要約、翻訳、そして校正を行います。

そして、2017年にオープンソース化したディープラーニングモデル「Transformer」上に構築されており、迅速かつ高精度である点が特長です。

現時点(2023年3月)では、Google Bardは多くのフィードバックを得ることに注力しているテスト段階のため、LaMDAの簡易版をベースにしていますが、今後は全ての機能を活用できるようになるでしょう。

「MUM」を活用して具体性・ユーモアに溢れた返しを可能に

Google Bardは、会話を重ねるごとに成長していく性質があるため、人間らしい会話ができるだけでなく、与えられた文脈を理解して具体的に返答できるようになる点が特長です。

Googleは、ユーザーの複雑なニーズに応じてさらに感覚的な返答ができるようにTransformerモデル「MUM」の活用も進めています。

Transformerモデルには、人間の複雑な言語を理解できるとして革新的な存在だった「BERT」がありますが、MUMはその能力の1,000倍も強力であると言われています。

将来的には、Google BardがMUMを搭載することで具体的な回答ができるだけでなく、人と会話をしているように、ユーモア溢れた返答ができるように技術を高めています。

Google Bardの対抗馬「ChatGPT」との違い

Google Bardの対抗馬「ChatGPT」との違い

次に、Google BardとChatGPTの違いについて解説します。

ChatGPTとは

ChatGPTとは、OpenAIがリリースした自然言語処理ツールであり、質疑応答だけでなくプログラミングコードの記述や小説、そして記事の執筆といったクリエイティブな要望にも対応できる点が特徴的です。

そして、ChatGPTを搭載した検索エンジンMicrosoft BingとEdgeは、チャットボットを搭載した革新的な検索エンジンとして注目されています。

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Google BardとChatGPTの違い

Google BardとChatGPTは、使用する技術と情報の鮮度に違いがあります。

使用する技術の違い

Google BardはGoogleが開発したLaMDAを使用しているのに対し、ChatGPTはOpenAIの言語モデルGPT-3をロールモデルとしています。

ただ、GPT-3はGoogleが開発したTransformer上に構築されているものであり、ともに人との対話に特化したテキスト生成スキルがある点が共通していると言えます。

情報の違い

Google BardとChatGPTの大きな違いと言えるのが、情報の鮮度です。

Google BardはGoogleの検索エンジンにサポートされており、Web上にある言語や画像、動画など全て最新の情報を収集し、回答を生成します。
それに対してChatGPTは、2021年までのWeb上の情報をもとに回答するため、2022年以降の情報には対応していません。

Google BardとChatGPTに共通する懸念点と今後の活用について

Google BardとChatGPTに共通する懸念点と今後の活用について

最後に、Google BardとChatGPTの課題、そして今後の活用について解説します。

Google BardやChatGPTの情報の正確性について

両者の回答の中には正確性が疑われるケースがあり、人によるファクトチェックは必須と言われています。

Google Bardが宇宙望遠鏡(JWST)に関する不正確な情報を提示

Googleが2023年2月6日に発表したページ「An important next step on our AI journey」には、Google Bardとのやり取りをデモンストレーションとして載せていますが、そこに掲載された情報が不正確であると指摘を受けています。

資料には、「NASA のジェームズ ウェッブ宇宙望遠鏡が新しく発見した内容について、9歳の子供に話したい」という質問への回答が掲載されています。

Google Bardが宇宙望遠鏡(JWST)に関する不正確な情報を提示

※引用元:Google|An important next step on our AI journey

このデモから、Google Bardはユーザーのニーズに合わせて柔軟に回答できることがわかりますが、3つ目の内容には誤りが含まれている点が物議をかもしています。

ChatGPTは2021年までの情報しか得られない

ChatGPTは2021年までのWeb情報をもとに回答を生成するため、2022年以降の質問に対して間違った回答をすることがあります。

例えば「今日の天気を教えて」のように質問が2022年以降のものであると明確にわかる場合には、次のように回答しています。

ChatGPTは2021年までの情報しか得られない

※引用元:Chat GPT

しかし、2021年までのWeb上にある内容で回答できそうな質問であれば、例え2022年以降に情報が更新されていたとしても、古い情報を正しいものとして回答してしまう可能性があります。そのため、得られた回答に対しては必ず人がファクトチェックを行う必要があります。

AIが感情を獲得?!

Googleの元エンジニアであるBlake Lemoine氏は「LaMDAが感情を獲得した可能性がある」と主張しました。
Googleはその主張を否定し、同氏に有給休暇を取らせた後に解雇したことでその論争は沈静化しましたが、このことは世界中で話題となりました。

ChatGPTにおいても、チャットボットを搭載したMicrosoftのBingが個性や感情を発露したという記事も出ています。
今後は、AIが感情を獲得する可能性についての議論も白熱していくと考えられます。

エンジニアにとっては優秀なアシスタントになる

Google BardとChatGPTは今後、開発効率を向上させるツールとして欠かせない存在になっていくと言えます。

Google Bardは開発者向けの対話型AI

Google Bardは今後、既存のGoogle検索機能とどのように連動させていくか注目されています。

そしてGoogleは、LaMDAを活用した生成言語API「Generative Language API」を開発者向けに発表する予定としています。これが利用可能になれば、画像やプログラミングコードを生成する機能なども追加され、エンジニアの業務を効率化させるツールとして活用されることになるでしょう。

ChatGPTをアシスタントとして使いこなすには

ChatGPTは、人と対話しているような自然な会話ができる点が特長ですが、質問の意図が汲み取れていない場合はユーザーの期待を外れた回答をすることがあります。

しかし、前提条件を示し、質問の意図を掲示するなどと工夫しながら質問を重ねることで、優秀なアシスタントとして成長していきます。

ChatGPTは既に一般公開されており誰でも利用できる対話型AIのため、実際にご自身のアシスタントとして活用してみると良いでしょう。

まとめ

「ChatGPT」に対抗する「Google Bard」とは?違いと特長を解説 まとめ

Google Bardについてまとめると、Transformer上に構築されるLaMDAをベースにした開発者向けの対話型AIであり、MUMの機能が搭載されると対人のような具体的な会話を可能にするサービスと言えます。

似た対話型サービスとして、OpenAIがリリースした自然言語処理ツール「ChatGPT」があります。
両者は使用する技術や情報の鮮度に違いがありますが、ともに人との対話に特化したテキスト生成スキルがある点は共通しています。

ただ、ともに情報の正確性において課題は残されており、現段階ではどちらも人によるファクトチェックは欠かせないでしょう。また、AIが感情を獲得したという情報もあり、今後も利用において様々な議論がされると予想できます。

Google BardやChatGPTのような対話型AIは、質問を重ねて回答の質を向上させることで優秀なアシスタントとして成長していきます。
開発の効率化につながる有効なツールとして、活用方法を検討してみてはいかがでしょうか。

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