OCI(Oracle Cloud Infrastructure)とは?自社に合わせて戦略的なクラウド活用を!

2023.01.30

OCI(Oracle Cloud Infrastructure)とは?自社に合わせて戦略的なクラウド活用を!

商用のデータベース領域でトップレベルのシェアを誇るOracle。同社のクラウドサービス「OCI」は、オンプレミスの良さを残しつつ、柔軟なクラウド環境を構築できる「次世代のIaaS」として注目されています。

また、Oracleが得意とするOracle Databaseを活かした「自律型データベースクラウド」は、開発工程の自動化だけでなく、データを経営に活用するBAにも役立ちます。
このページでは、OCIの概要と特長、そしてOCIを導入するメリットについて解説します。

OCIとは

OCIとは

まずは、OCIの概要とサービスについて解説します。

OCIとは

OCIとは、Oracle Cloud Infrastructureの略であり、Oracle社が提供するクラウドサービスです。

クラウドには、インフラ・ハードウェア部分のIaaSと、OSからミドルウェアを担うPaaS、そしてアプリケーションまでの運用管理を担うSaaSがありますが、OCIはIaaSとPaaSを提供します。

また、オンプレミスでクラウドサービスを利用できるCloud@Customerもあります。

OCIのIaaS・PaaS・Cloud@Customer

OCIが提供するクラウドサービスのIaaSとPaaS、そしてCloud@Customerの構成は以下になります。

OCIのIaaS・PaaS・Cloud@Customer

OCIのIaaS

OCIのIaaSは、主に次の要素で構成されます。

  • コンピュート
  • ストレージ
  • コンテナ
  • ネットワーク
  • セキュリティ

例えば、OCIのコンテナサービスには「OKE(Oracle Container Engine for Kubernetes)」があります。

マルチクラウドサービスやアジャイル開発手法を導入している企業では、複数の動作環境を効率的に運用するためKubernetesの利用は欠かせません。しかし、Kubernetesは複雑で運用にかかる負荷やコストは膨大であり、それを容易にしてくれるのがOKEです。

OKEは、Kubernetesクラスタを迅速にデプロイ、自動更新、パッチの適用、そしてスケーリングを行い、システムの信頼性を高める役割を担います。

OCIのPaaS

OCIのPaaSは、次の要素で構成されます。

  • 自律型データベースクラウド
  • アナリティクス
  • セキュリティ管理
  • データ管理
  • コンテンツ管理
  • インテグレーション
  • アプリケーション開発

「自律型データベースクラウド(Autonomous Database)」は、機械学習によって自動的にシステムを稼働、修復、保護を行い、ヒューマンエラーを排除します。

さらに、規則に従ってシステムを自動処理するだけでなく、AIが過去と現在の稼働状況のデータを分析して自らルールを決め、チューニングやパッチ適用、障害復旧などを行い、自律的に動作する点が特長です。

そのほか、アプリケーション開発では「Mobile Cloud Service」などのモバイルアプリ開発に役立つプラットフォームや、DevOpsの実現を目指す組織に役立つ「Developer Cloud Service」を提供します。

OCIのCloud@Customer

「Cloud@Customer」とは、自社のデータセンターでパブリッククラウドサービスを利用できるようにしたものです。
APIの操作や機密性の高いワークロード、情報をリージョン内で保護しながらOCIの全てのサービスを最新の状態で利用できます。

他社にもパブリッククラウドサービスはありますが、非仮想化ワークロードの実行には対応しておらず、サブセットの提供に留まります。しかし、OCIのCloud@Customerは仮想化・非仮想化ともに、そのままのワークロードを移行することができる点が特徴的です。

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OCIの特長とはーOCIがクラウド導入に最適な理由

OCIの特長とはーOCIがクラウド導入に最適な理由

次に、OCIを導入するメリットについて解説します。

OCIの特長1:クラウド移行がスムーズにできる

OCIはオンプレミス製品であるOracle Databaseと同じ環境のものがセットアップ済みの状態で用意されており、ライセンスも引き続き利用できます。
そのため、ユーザーはインストールや新たな設定といった煩雑な作業にリソースを割く必要がありません。

さらにOCIに移行することで、Oracle Databaseでは提供されていなかった表領域の暗号化機能が利用可能になるといったメリットもあります。

OCIの特長2:柔軟性・可用性が高い 

OCIの仮想マシンは、小規模な環境から高性能なベアメタル環境、そして規模の大きな通信プラットフォームまで、企業の要件に合わせて柔軟にコンピュートを提供します。

例えばOCIの高性能コンピューティング(HPC)には、ベアメタル環境で高性能な処理を実現する各種ツールが含まれているため、官公庁や多くの機密情報を抱える大企業などにも適しています。

そしてOCIでは、オンプレミス環境で多用されている可用性サービス「Oracle RAC」を無制限に利用できるため、システムトラブルや障害のリスクを最小限に抑えることができます。

OCIの特長3:自律型データベースで開発工程を簡略化できる

Oracle Autonomous Databaseは、企業の規模やシステムの複雑性に関係なく、データベース管理を最新の機械学習と高度な人工知能、そしてアルゴリズムによって自動化します。

データベース管理の構成設計の自動化

従来、データベースの管理にはサーバーの耐障害性や表領域、データファイル構成、ユーザー構成などを設計から行う必要がありました。Oracleの自律型データベースでは、必要最低限の情報を選択するだけで、最適解に基づいたデータベースが自動で作成されます。

データベース管理の運用管理の自動化

Oracleの自律型データベースでは、データベース管理の稼働状況の監視や問題の診断なども自動化できるため、エンジニアのリソースを大幅に削減できます。

また、システムの改善を重ねるには欠かせないパッチ適用やアップグレードといった人的コストがかかる作業を、1つのコマンドで実行できることも効率化につながります。

OCIの特長4:コストパフォーマンスとセキュリティ性が高い

システムをクラウド利用する場合、仮想マシンやストレージ、データ管理、ライセンス費用など多くの費用がかかりますが、OCIは他社と比べて低価格で高いコストパフォーマンスが得られる点が特長です。

そして、MAA(Oracle Maximum Availability Architecture)というベストプラクティスに従うことで企業の規模やオンプレ・クラウド問わず可用性の高い開発環境を持続的に利用できるメリットがあります。

また、無償で高度なセキュリティサービスを利用できる点も特徴的です。
OCIは、ISMAP(政府情報システムのためのセキュリティ評価制度)に登録済みであり、政府調達が可能なセキュリティとして要件を満たしています。

ISMAPに登録済みのクラウドサービスは他にもありますが、システムの規模が大きくなるにつれて追加料金を支払うケースが多く、OCIの方が継続的に利用しやすいと言えます。

OCIで始めるクラウドの戦略的活用

OCIで始めるクラウドの戦略的活用

今後、企業はクラウドサービスを自社に合わせて戦略的に活用することが求められています。

OCIで自社に適したクラウド活用法を

自社に合わせてクラウドを活用できる、ハイブリッドクラウドやマルチクラウドサービスが注目されています。

OCIのハイブリッドクラウドサービス

OCIには、ハイブリッドクラウドサービスが充実しています。

ハイブリッドクラウドとは

「ハイブリッドクラウド」とは、複数の企業で共有するパブリッククラウドと、自社専用のプライベートクラウド(または自社サーバー)を組み合わせたものを指します。

例えば、機密性の高い情報を扱うシステムではプライベートクラウドを利用し、容量の増減が生じうるシステムにはパブリッククラウドを活用するといったように、要件と予算に合わせて組み合わせることができます。

また、データを分散させることで、マルウェアからの攻撃や災害時におけるリスクを分散させて、迅速な復旧が可能になります。

OCIのハイブリッドクラウドサービス

例えば、「Oracle Roving Edge Infrastructure」は、完全なオフライン状態でも運用可能な耐久性・拡張性に優れたクラウドサービスです。

また、「Oracle Dedicated Region Cloud@Customer」では自社のデータセンター内にOCIの全てのサービスを利用でき、運用管理をオラクルに一任できるため、オンプレミスでもクラウドの効率性を享受できます。

OCIのマルチクラウドサービス

OCIは、マルチクラウドサービスの導入も推進しています。

マルチクラウドとは

「マルチクラウド」とは、使い道に合わせて複数の異なるベンダーのクラウドサービスを利用することで、自社に最適なクラウド環境を実現するものです。

複数のクラウドサービスを併用することで、自社に必要な機能をカスタマイズできる点や、ひとつのベンダーに依存してしまう「ベンダーロックイン」を防げること、そして障害時のリスク分散が可能になるというメリットがあります。

OCIのマルチクラウドサービス

OCIは、マルチクラウドでスムーズにデプロイを行えるようにデータベースやセキュリティ、統合などを包括的に行えるサービスセットを提供しています。

中でも「Oracle Database Service for Azure」は、AzureアプリケーションでスムーズにOracle Databaseを利用できるように連携したマルチクラウドサービスとして特徴的です。

OCIの自律型データベースクラウドを経営に活かす

企業はOCIの自律型データベースクラウドによってビジネスアナリティクスを行い、自社の膨大なデータを分析し、パフォーマンス向上や経営の意思決定につなげることできます。

ビジネスアナリティクスでは、過去から現在におけるデータをもとに記述的分析を行いトレンドを特定し、将来を予測する予測分析、そして分析結果からどのようなアクションをとるべきかを判断する処方的分析を行います。

企業は、OCIを導入することで企業の現状課題を可視化してパフォーマンスを向上することができ、また時代に合った迅速な意思決定が可能になります。

まとめ

OCI(Oracle Cloud Infrastructure)とは?自社に合わせて戦略的なクラウド活用を! まとめ

OCIについてまとめると、IaaS・PaaS・Cloud@Customerから構成される「次世代IaaS」として注目されるクラウドサービスであると言えます。

OCIはOracle Databaseと同じ環境が用意されているため、容易にクラウド移行ができる点や、サービスの柔軟性・可用性が高い点が特長です。

また、自律型データベースでデータベース管理の設計・運用管理を自動化できることや、低価格でもサービスのパフォーマンスが高く、セキュリティ性も高い水準が保証されていることもメリットと言えます。

企業に合わせて最適にクラウドを利用するには、OCIのハイブリッドクラウドやマルチクラウドサービスの利用もおすすめです。

OCIには、オンプレミスでもOCIの全てのクラウドサービスを利用できるCloud@Customerや、AzureアプリケーションでOracle Databaseを利用できるマルチクラウドサービスがあります。

そして、OCIの自律型データベースクラウドでビジネスアナリティクスを行うことで、現状の課題を可視化してパフォーマンスを向上できるだけでなく、戦略的な意思決定が可能になります。

効率的かつ戦略的にクラウドサービスを利用して経営に活かしたいと思う方は、ぜひOCIを検討してみてください。

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