CaaSとはーIaaS~SaaSとの違いと利用によるメリット・デメリットを解説!

2023.07.21

CaaSとはーIaaS~SaaSとの違いと利用によるメリット・デメリットを解説!

機能の変更が頻繁に起こるサービスやスピードが重視されるシステムの開発では、コンテナやマイクロサービスのようなクラウドネイティブな技術が求められています。

中でも、アジャイル開発手法やDevOpsと親和性の高い「CaaS」は、OSを管理・運用する手間をかけずに迅速にコンテナを展開できるサービスとして注目を集めています。

このページでは、CaaSの概要と他のクラウドサービスとの違い、そして利用するメリット・デメリットについて解説します。

CaaSとはークラウドネイティブ時代に求められる理由

CaaSとはークラウドネイティブ時代に求められる理由

まずは、CaaSの概要と求められる時代背景について解説します。

CaaSとは

「CaaS(カース)」とは、Containers as a Serviceの略であり、クラウド上でコンテナオーケストレーションを提供するサービスを指します。

ハードウェアやネットワーク、仮想サーバといったインフラ部分からOS、そしてコンテナの管理機能まで提供するので、ユーザーはミドルウェアからアプリケーションまでを迅速かつ自由に運用・管理できます。

「コンテナ」や「コンテナオーケストレーション」という言葉については、次の章で詳しく解説します。

クラウドネイティブ時代に求められるCaaS 

現代の流動的な顧客のニーズに迅速かつ柔軟に対応するためには、短いサイクルで改善を重ねながらチームで開発を進める「アジャイル開発手法」や「DevOps」が多く採用されています。そして、それを実現するにはクラウドネイティブな開発環境が求められます。

「クラウドネイティブ」とは、ただクラウドを活用するだけでなくクラウドのメリットを最大限に活用する概念であり、ITリサーチ企業Gartnerによる「2022年の戦略的テクノロジトレンド」の1つに選出されています。

関連するキーワードには、「コンテナ」や「マイクロサービス」などがあります。

「マイクロサービス」とは、1つのアプリケーションを機能ごとに「コンテナ」に分割し、互いに連携させることでシステムを柔軟に動かす技術です。

CaaSは、そのコンテナをクラウド上で提供するものであり、柔軟性と迅速性、そして拡張性に優れている点でクラウドネイティブ時代に欠かせない技術の一つと言えます。

CaaSの構成要素と他のクラウドサービスとの違い

CaaSの構成要素と他のクラウドサービスとの違い

CaaSを構成する重要な要素を、いくつか解説します。

CaaSの主要機能「コンテナ」とは

「コンテナ」とは、開発に必要なミドルウェアやライブラリをパッケージ化し、1つのサーバーOS上に複数のアプリケーションを開発できるようにしたものです。

コンテナを利用することで、アプリケーションごとにゲストOSを用意する必要がないうえ、最適な実行環境を容易に構築できるため、開発・運用にかかる手間と負荷を軽減できます。

CaaSがクラウド化する「コンテナオーケストレーション」とは

コンテナによって実行環境の管理や運用が容易になるものの、コンテナの数が増えてくると管理が煩雑になってくる懸念があります。

それを解消するものとして、自動で効率的にコンテナを運用・管理する機能「コンテナオーケストレーション」があります。

コンテナオーケストレーションは、アプリケーションのデプロイや実行、クラスタの管理、スケーリング、負荷分散、データのログ管理、そして障害対応などコンテナ管理に関わるあらゆる業務を自動で行います。

そして、このコンテナオーケストレーションをクラウド上で提供するものがCaaSであり、ユーザーはCaaSを利用することでコンテナの運用管理にかかるリソースを大幅に軽減させることができます。

CaaSのコンテナ技術に関連する「Kubernetes」と「Docker」

コンテナ技術に関連するソフトウェアとして「Kubernetes」と「Docker」があります。

Kubernetes

Kubernetesはコンテナにある複数のアプリケーションを自動で管理・運用するオープンソースのプラットフォームです。

クラスタ(コンテナを集めたもの)で実行され、コンテナの配置や展開のほか、リソースの分割と負荷の分散、そして自己修復や機密情報の保護も自動で行います。迅速性かつ高い拡張性をもつため、実装とテストを繰り返すアジャイル開発手法でも役立ちます。

Docker

「コンテナを管理するツール」という意味ではKubernetesと似ていますが、Dockerはノード(クラスタを構成する各サーバー)でアプリケーションを各コンテナに分離し、実行する環境を提供するオープンソースのプラットフォームです。

Dockerは、少ない負荷で作動できて共有もしやすいため、チーム開発で生産性向上につなげたい場合にも向いています。また、迅速性に優れるため、開発環境の作り直しや更新がすぐに行える点もメリットです。

KubernetesとDockerは、Dockerが機能するノードの集まりがクラスタとなり、Kubernetesがそのクラスタを管理するという仕組みをとるため、両者はそれぞれの機能を補い合うものと言えます。

CaaSと他のクラウドサービスとの違い

CaaSと他のクラウドサービスとの違い

CaaSに似たクラウドサービスには、IaaSやPaaSとFaaS、そしてSaaSなどがあります。それぞれは、提供する領域が異なります。

IaaS(Infrastructure as a Service)

IaaSは、ハードウェアやネットワーク、そして仮想サーバーをクラウド上で提供するため、ユーザーはインフラ部分の構築や運用管理をIaaSに任せ、OSやコンテナ機能、アプリケーションは自社のサービスに合った機能を開発・運用できます。

PaaS(Platform as a Service)

PaaSは、ハードウェアからミドルウェアまで提供するため、ユーザーはアプリケーションの開発・運用に集中することができます。

CaaSはIaaSとPaaSの中間にあたり、コンテナが動作する実行環境まで提供するので、ユーザーはOSの汎用的な機能に加えて複雑な処理も担うミドルウェアまで調整でき、PaaSより自由度の高い開発が行えます。

FaaS(Function as a Service)・SaaS(Software as a Service)

FaaSは、ハードウェアから連携機能までを提供するため、ユーザーはアプリケーション開発に集中できます。ただ、ベンダーによって対応するプログラミング言語や連携機能が異なるため、自社に合ったベンダーを選ぶ必要があります。

そしてSaaSは、ハードウェアからアプリケーションまで全てをパッケージ型で提供するのでユーザーはすぐにサービスを利用できる一方、機能の自由度は下がると言えます。

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CaaSを利用するメリットとデメリット

CaaSを利用するメリットとデメリット

最後に、CaaSを利用するメリットとデメリットについて解説します。

CaaSを利用するメリット

CaaSを利用することで、次のようなメリットがあります。

開発環境を他クラウドに移行・複製しやすく柔軟性が高い

CaaSで開発したアプリケーションは、開発環境を維持したまま他社のクラウドサービスや自社のサーバーなど複数の環境に移すことができます。

そのため、特定のクラウドに依存して変更できない状態に陥る「ベンダーロックイン」を防ぎ、自社に合わせてハイブリッドクラウドやマルチクラウドといった柔軟なクラウド利用が実現します。

また、CaaSはニーズに応じてコンテナの数を増減できるため、アプリケーションごとにスケールを最適化しやすく、柔軟性が高いメリットがあります。

スケーラビリティに優れる

CaaSでは、特定のアプリケーションを開発したコンテナを同じクラスタ内に複製してバックアップを取ったり、ニーズに応じてスケールを拡張、あるいは縮小したりできます。
そのため、コンテナを無駄なく活用し、効率的な開発・運用が行えます。

リソース効率が良くコストを最適化できる

CaaSは、利用した分に応じて料金が発生する従量課金制であり、コンテナごとにOSを用意する必要もないため、コストを必要最低限に抑えることができます。

そして、コンテナの運用管理をCaaSに一任しユーザーがアプリケーション開発に集中できる点も、人的リソースの効率的活用につながると言えます。

高セキュリティ性を実現

CaaSで開発したアプリケーションは、各コンテナで独立した環境で運用できるため、一つのアプリケーションでセキュリティ被害や障害、あるいは予期せぬ変更が発生しても影響を回避することができます。

CaaSを利用するデメリット

CaaSを利用するには、KubernetesやDockerといったソフトウェアやコンテナなどの技術を使いこなす必要があるため、学習コストが高い点がネックと言えます。

また、これらの技術は変化が激しく、アップデートや仕様変更なども頻繁に行われるため、常に最新情報をキャッチアップし続けなければなりません。

そして、CaaSはミドルウェアより上のフェーズを自由に構築できるがゆえに、担当のエンジニアの責任範囲が増えるとも言えるため、エンジニアの負担が増えてしまうとも言えます。

Googleは、このようなデメリットに対応するため、Kubernetesをフルマネージドで利用できるクラウドサービス「GKE(= Google Kubernetes Engine )」を提供しています。

GKEはコンテナ化されたアプリケーションのデプロイから管理、スケーリングも自動で行うだけでなく、障害発生時に自動修復する機能もあるため、効率的に安定したシステム運用が実現します。

まとめ

CaaSとはーIaaS~SaaSとの違いと利用によるメリット・デメリットを解説! まとめ

CaaSについてまとめると、システム開発に必要なインフラからコンテナまでを提供するクラウドサービスであり、クラウドネイティブ時代には欠かせない技術の一つと言えます。

1つのサーバーOS上に複数の開発環境を構築できるようにしたものが「コンテナ」であり、それを自動で運用・管理する機能が「コンテナオーケストレーション」です。CaaSは、それをクラウド上で提供するため、よりコンテナの運用管理にかかるリソースの軽減につながります。

また、CaaSのコンテナ技術に関連するソフトウェアである「Kubernetes」と「Docker」は、互いの機能を補い合うものと言えます。

そして、CaaSと他のクラウドサービスはそれぞれ提供する領域が異なるため、自由度や社内のリソースに応じて適切なサービスを見極める必要があります。

CaaSを利用することで、次のメリットがあります。
・開発環境を移行・複製しやすく柔軟性が高い
・スケーラビリティに優れる
・リソース効率が良くコストを最適化できる
・高セキュリティ性を実現

一方で、CaaSは学習コストが高く、エンジニアの負担が増えるデメリットがあるため、必要に応じてGKEのようなフルマネージドサービスや、外部の専門人材などを活用すると良いでしょう。

アプリケーションの開発環境の改善や、OSが増えることによる負荷に課題を感じている場合は、ぜひCaaSの導入を検討してみてください。

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