VMware Cloud on AWSとは?特長と活用事例を知り戦略的なVDI環境を構築!

2023.05.23

VMware Cloud on AWSとは?特長と活用事例を知り戦略的なVDI環境を構築!

サーバー上で複数のデスクトップ環境を稼働させ、様々なソフトウェアやアプリケーションの一元管理・運用を可能にするデスクトップ仮想化。クラウドファーストが進む今、AWS上でVDI環境を提供する「VMware Cloud on AWS」が注目されています。

このページでは、VMware Cloud on AWSの特長と導入が向いているケース、そして具体的な活用事例と導入のコツについて解説します。

VMware Cloud on AWSとは

VMware Cloud on AWSとは

VMware Cloud on AWSは、VMware環境に必要なソフトウェア一式をAWSのベアメタルサーバー上に構築し、AWS上でデスクトップ仮想化を実現するソリューションです。

主にVMware環境をAWSに移行するケースや、オンプレミスとAWSの間で連携し、ハイブリッドクラウド環境でVDIを実現するといったケースがあります。

VMware Cloud on AWSは、サーバーを仮想化する「vSphere」とストレージを仮想化する「vSAN」、そしてネットワークを仮想化する「NSX」からなる「VMware SDDC(Software Defined Data Center)」で構築されます。

VMware Cloud on AWSの特長と導入が向くケースとは

VMware Cloud on AWSの特長と導入が向くケースとは

次に、VMware Cloud on AWSの特長と導入が向いているケースについて解説します。

VMware Cloud on AWSの特長

VMware Cloud on AWSには、次のような特長があります。

オンプレミスのルールのもと、同じツールでクラウド移行を実現

従来オンプレミスのVMware環境をクラウドに移行する場合は、担当者がクラウドに関する知識を習得してから仮想マシンの変換や移行作業、運用管理を行う必要があり、大きな負担となっていました。

VMware Cloud on AWSは、それまで使用していたVMware環境をそのままクラウド上に移行できるため、既存のシステムを稼働させたまま容易にVDI環境をクラウドに構築できます。

AWS環境とシームレスに連携

VMware Cloud on AWSはAWSのサービスと連携しているため、AWSの豊富なサービスをシームレスに利用できます。

例えば、ストレージサービスの「Amazon S3」やデータベースサービスである「Amazon RDS」のほか、機械学習モデルの「Amazon SageMaker」といった最新技術も開発に活かすことができます。

バックアップデータの保存先を豊富に提供

23年2月、仮想マシン実行のためのハイパーバイザーであるVmwareのESXiサーバーがランサムウェア攻撃の標的となり、世界で3,800以上の組織が被害を受けました。

この事案のようにサイバー攻撃が急速に進化している今、徹底したセキュリティ対策を行っていても攻撃を100%検知・防御できるとは限らないため、システム攻撃を受けた時の対策も考えておく必要があります。

例えば、ウイルス感染の根本原因を調査するEDRや、データを確実にかつ迅速に復旧させるバックアップも備えておくことが有効です。

AWSには、拡張性や可用性に優れた「Amazon S3」や、感覚的な操作が可能で迅速に使用できる「Amazon EFS」のように、様々な用途に合わせてバックアップできるサービスがあります。

VMware Cloud on AWSが適しているケースとは 

VMware Cloud on AWSは、次のようなケースに適しています。

運用ルールを大きく変えずクラウド化したい

VMware Cloud on AWSは、VMwareの仮想化基盤である「vSphere」のアーキテクチャをベースにしているため、オンプレミスから容易に移行することができます。

また、アプリケーションや周囲のシステムに影響を与えることなくリソースの拡張に対応するため、自社のニーズに合わせたVDI環境をクラウドに構築できます。

大規模システムの更新を検討している

VMware Cloud on AWSは、大規模システムのVDI環境構築にも適しています。

21年9月、AWSはエンタープライズデータ管理サービスの「Amazon FSx for NetApp ONTAP」をリリースし、OracleやMicrosoft SQL Serverなどエンタープライズシステムでの使用にも適した高性能ストレージを提供しています。

これにより、ユーザーは管理作業に大きなリソースを割くことなく、コストを抑えて迅速にデータ管理を行うことができます。

AWSサービスの利用を検討中か既に利用している 

AWSは、200を超えるサービスを提供しており、2020年には2,757個の新機能をリリースするほど、最新技術を実装し続けています。

VMware Cloud on AWSは、AWSの多様なサービスとスムーズに連携できるため、IoTや機械学習、そしてデータ分析のような最先端技術を戦略的に活用したいという企業に向いています。

また、VMware Cloud on AWSにVDI環境の運用管理を任せることで、変化しやすいユーザーのニーズに応え得る新しいサービスの開発に集中することができます。

VMware Cloud on AWSの活用事例と導入のポイント

最後に、VMware Cloud on AWSの活用事例と導入のポイントを解説します。

VMware Cloud on AWSの活用事例 

VMware Cloud on AWSの活用事例

VMware Cloud on AWSは、主にVDI環境のクラウド移行やデータセンターの拡張、災害対策、そして次世代アプリケーションの開発推進に活用されています。

クラウドへ移行

アプリケーションやデータセンター、インフラ、そして仮想基盤などのクラウド化にVMware Cloud on AWSが活用されています。

例えば、化粧品メーカーであるKIKO Milanoは、より柔軟なニーズに対応するため全てのオンプレミスシステムをAWSに移行しました。

移行には、同社のビジネス戦略の要である化粧品のオンライン販売eコマースプラットフォームやSAPのほか、仮想基盤のVMwareも含まれており、VMwareは300台のサーバーを移行する大がかりなものでした。

しかし、以前から社内にはVMwareに関する知見があったこともあり、国をまたぐ移行作業も数週間で完了しています。

そして、結果的にVMware Cloud on AWSを採用したことでサーバーの効率的運用が実現し、コストの20%削減に成功しています。

※参考元:KIKO がすべてを AWS に移行してビジネスを改革|AWS

データセンターの拡張

企業が急速に成長し、既存のオンプレミスのデータセンターだけでは容量が足りなくなった場合や、新規事業部立ち上げといったビジネス拡大の際、VMware Cloud on AWSでデータセンターの拡張に対応することができます。

また、例えばスマホアプリやゲームなどはニーズの変化が早く、常に新しい製品の開発を行う必要があるため、開発者がニーズに合わせて迅速にリソースを拡張できるVMware Cloud on AWSが役立ちます。

例えば、新規事業に伴いVMware Cloud on AWSを活用した例として、Alperiaの事例があります。

同社は、再生可能エネルギーを発電し自治体に電力供給などを行う企業ですが、30社以上の子会社とスマートグリッドサービスを担うユニットを設立し、新しい事業を進めるために柔軟性の高いデータセンターが必要でした。

使用量に合ったコストで必要に応じてワークロードを柔軟にクラウド移行できるVMware Cloud on AWSを使用することで、結果的にコンピューティングコストを30%、IT管理にかかるリソースを30~40%削減することに成功しています。

※参考元:Alperia は VMware Cloud on AWS を活用し、スマートグリッドのイノベーションを推進すると同時にコストを 30% 削減|AWS

災害対策

VMwareは、クラウドの利点を活用した災害対策ソリューションとして「VMware Cloud Disaster Recovery」を提供しています。VMware Cloud on AWSにあるSDDC環境を利用するため、利用者は物理的にリカバリサイトを保持・管理する手間がかかりません。

また、VMware Cloud Disaster Recoveryは災害対策だけでなく、ランサムウェア対策としても活用できるため、万が一攻撃を受けた場合も必要なポイントまでさかのぼってバックアップデータをリカバリできるというメリットがあります。

次世代アプリケーション

AWSが提供している豊富なサービスを活用し、既存アプリの最新化や次世代アプリケーションの開発を推進できます。

例えば、地図アプリなど位置情報を利用したITソリューションを提供するゼンリンデータコムは、オンプレミスの仮想サーバー1,800台を全てAWSに集約するフルクラウド化を目指しています。

また、AWSのリソースを自動的にスケールできる拡張性の高さと商用データベースに匹敵する可用性の高さを評価し、オンプレミスのデータベースもAmazon Auroraへ移行を進めています。

さらに、同社の主要ビジネスである地図サービスは、AWSの機械学習モデルを用いて自動的に地図情報を更新するシステムなどの開発を進めており、VMware Cloud on AWSとAWSのハイブリッド運用を実現しています。

※参考元:株式会社ゼンリンデータコム|AWS

VMware Cloud on AWS導入のポイント

VMware Cloud on AWSを導入するには、サービスの機能や操作感を確かめるPoC検証を進め、既存環境の分析や移行に必要な作業の要件定義の後、周辺環境の構築作業を進めていく必要があります。

導入の際には、VMware Cloud on AWS スタート ガイドオンラインセミナーが活用できるので、参考にしてみてください。

しかし、自社にVMwareやAWSのノウハウが不足している場合は、PoC支援から導入、運用代行まで依頼できるパートナー企業も活用できます。また、必要に応じて、VMware Cloud on AWSに知見のある専門人材を外注することも有効です。

まとめ

VMware Cloud on AWSとは?特長と活用事例を知り戦略的なVDI環境を構築! まとめ

VMware Cloud on AWSについてまとめると、VMware環境に必要なソフトウェア一式をAWSのベアメタルサーバー上に構築し、AWS上でデスクトップ仮想化を実現するソリューションであると言えます。

主に、次のような特長が挙げられます。

・オンプレミスのルールのもと、同じツールでクラウド移行を実現
・AWS環境とシームレスに連携
・バックアップデータの保存先を豊富に提供

そして、導入が適しているのは次のケースと言えます。

・運用ルールを大きく変えずクラウド化したい
・大規模システムの更新を検討している
・AWSサービスの利用を検討中か既に利用している

VMware Cloud on AWSは次のケースに活用できます。

・クラウドへ移行
・データセンターの拡張
・災害対策
・次世代アプリケーション

VMware Cloud on AWSの導入には、サービスの機能や操作感を検証するPoC検証を進め、既存環境の分析や移行に必要な作業の要件定義の後、周辺環境の構築作業を進めていく必要があります。

自社にVMwareやAWSのノウハウが不足している場合は、パートナー企業や外部の専門人材を活用することも有効です。

ビジネスを急速に拡大させようとしている企業やDXを推進している企業は、ぜひVMware Cloud on AWSの導入を検討してみてください。

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